子どもの時から年賀状の宛名は手書きと決めています

相手を思い出せる手書きの宛名は年賀状の醍醐味でしょ!

子どもの頃、数百枚の年賀状の宛名を黙々と筆で書いていた父の姿が年末年始の馴染みの光景でした。
年末ギリギリまで働いて、休みに入ると筆を握っている忙しい父でした。
子どもながらに達筆だな、と思っていました。

 

住所録を見てさらさらと筆を走らせる父の手は年賀状に魔法をかけているようでした。

 

中学生くらいになった時に、「印刷したら早くない?毎年同じ人に送るでしょ。」と父に言いました。
何だか印刷した宛名の方が格好良く見える年頃でした。
当時は手書きよりも統一感もあるし、出来る感じがしていていいな、と思ったのです。
印字の方が少し手書きよりリッチな気がしたのです。
「そうかな。」と父は否定も肯定もせずに筆を走らせていました。

 

私の書く年賀状は数十枚で、父の交友とは比べ物にならないくらい狭いものです。
その数十枚でも手が痛くなったり、面倒に感じたりします。
父の枚数は書けそうにありません。

 

年々、印字の宛名で届く年賀状が増えました。
私は手書きで書き続けるつもりです。
手書きで名前を書くとき、年に一度会うか会わないかの友人をゆっくりと思い出します。
毎年宛名を書きながら、多くはない深い友人と父のことを思い出すのが私の年末です。